生まれ育ち、愛してやまない郷土世田谷。地域の皆さまの声を都政に届けよ、という信託に応えるべく3期約10年間都議会議員として務めてまいりました。
得意のフットワークを活かし、地元世田谷と都政のパイプ役と頑張ってまいりましたが、今回の都議会議員選挙にては残念ながら当選に至りませんでした。
コロナ禍の選挙戦、無所属として孤軍奮闘致しましたが、力及ばず、大変申し訳なく思っております。ご支援ご協力をいただきました皆様には不徳のお詫びとまた心からの感謝を申し上げます。
議員バッジを外し、改めて感じていますのは次の3つのことです。
- 世はまさに生涯現役の時代です。そして多様性(ダイバーシティ)と包摂(インクルージョン)の社会に変わっていかなくてはなりません。若い人の行動力と歳を重ねた者の人としての経験や大局から見る力、社会をより良くしていくには、みんなが力を発揮できるよう、老いも若きも障害者も健常者もごちゃまぜになって前に進まなくてはなりません。私もこれまでの経験を一層生かし、ごちゃまぜの一員として地域貢献をしていく所存です。
- 松尾芭蕉の有名な言葉に「不易流行」がございます。本質は忘れず変化についても懐を深くする姿勢だと思っています。
住民一人ひとりの暮らしやすさや幸福度を高めるためにも対立するのではなく、私はこれからも触媒の役割のように働き、一緒に考え乗り越えていけるごちゃまぜの社会を築いていきたいです。これが私の「不易流行」です。 - 世の中をバランスよく物事を見ることについて「鳥の目と蟻の目」と言われますが、とかく数の力と大所高所の議論に流れがちな議会や政治の中で、今後とも地域発の問題意識に立った発言を自分の言葉でしていきたいと思います。
私自身は何ら変わることなく、感謝を忘れず、そして「力耕吾を欺かず」の想いで地道に進んでまいります。
人の世と地域社会と、そして誰もが機嫌よく日々暮らしていけるよう、日々動いて活動してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
令和3年7月23日